高麗
November 14, 2010
新大久保にある高麗博物館に行ってきました!
去る11月12日(金)、高麗博物館に行ってきた。高麗博物館とは、日本とコリアの交流史の博物館だ。NPO団体が運営している。韓流ファンのメッカ、新大久保の職安通り沿いのビルにある。
高麗とは言わずとも知れた918年に王建(太祖)が建国し、朝鮮半島を一つに統一し、1392年に滅びた国名。
元は三国時代のドラマ「朱蒙(チュモン)」で有名になった高句麗(紀元前1世紀〜7世紀)の略称で、途中から自称「高麗」となり、中国や日本でも高句麗のことを高麗と呼んでいた。高句麗はその南方に新羅、百済と接し、北は中国東北地方(現満州南部)までを含む史上最大の領土を誇っていた。それ故に世界的にも名を轟かせ、KOREAという英語名
の元になった。
高句麗は最大の面積で繁栄したことで、高麗は(新羅の統一とは違い)外勢の力を借りずに国を統一したことで、朝鮮半島の歴史上、燦然と輝く最重要国家と見られている。
高麗博物館は面積は小さいながら朝鮮半島の古くは古朝鮮時代から現代までの2000年以上に及ぶ悠久な歴史の中での日本と朝鮮半島間での交流を辿ってみることが出来る博物館だ。時期ごとに特集展示が行われている。
高麗博物館の目的
1.高麗博物館は、日本とコリア(韓国・朝鮮)の間の長い豊かな交流の歴史を、見える形であらわし、相互の歴史・文化を学び、理解して、友好を深めることを目指す。元々は1990年に東京都稲城市の市民がこのような博物館を作るための運動を始め、2001年12月に開設された。そう、来年で丁度10周年だ。
2.高麗博物館は、秀吉の2度の侵略と近代の植民地支配の罪責を反省し、歴史の事実に真向かい、日本とコリアの和解を目指す。
3.高麗博物館は、在日韓国朝鮮人の生活と権利の確立を願いながら、在日韓国朝鮮人の固有の歴史と文化を伝え、民族差別のない共生社会の実現を目指す。
僕が行ったときは「失われた朝鮮文化遺産」という特集展示がされていた。
広さは博物館にしては小さかったが、展示の内容はそれなりに楽しめた。
特集の内容は小規模ながら充実しており、一冊の本にまとめられて1300円で販売されている。

ちなみに入館料は300円。(特別展示がある日は400円)チマチョゴリはクリーニング料の名目で200円払えば試着できる。
12月2日からは朝鮮陶磁に関する展示、来年に入ると在日コリアンが発展させてきた食文化についての特集がある。とても興味深い。稲城市に6年ほど住んでいる自分がこのことを知らなかったことが恥ずかしい。日本人が在日コリアンと力を合わせてこのような素晴らしい博物館を運営しているのを知って力が沸いてきた。できる限り高麗博物館の発展に寄与したいものだ。
興味ある人は、ぜひ足を運んで欲しい。月曜日と火曜日がが休館日。
今回は自分のブログで紹介することを理由に写真撮影を申し込んで、許可を得て携帯電話のカメラで写真を撮らせていただいた。
高麗博物館のホームページ