病院
December 30, 2021
在日コリアン2世の物語
僕が最近読み始めた本をご紹介する。タイトルは「二つの国、二つの文化を生きる」。著者は金正出 氏。 彼は在日コリアン2世として日本で生まれ、医大を卒業して茨城県で病院を開業。そこから老人介護福祉施設へと事業を広め、アムネスティの水戸事務所を開設、更には教育にも進出。幼稚園、韓国語学校、そして2014年には日本人、在日コリアン、そして韓国からの留学生らが、一つの教室で学ぶ多文化的な中高一貫の一条校まで設立して、地域の日本人にも広く支持されている。そのような彼の自伝である。
元々医大を卒業して医師になることは難しいことなのに、在日コリアンとして生まれて外国籍を維持したまま医師になることはなおさらに難しいことだったと思うが、その後、彼が一貫して日本に住む同じ在日コリアンのために尽くそうとしていた、大変な道乗りが分かる。どこまでも、社会の役に立つことを優先に考え、お金儲け最優先ではなかったことが素晴らしいことで、日本に住む外国人が見習うべき精神だと思った。
