海洋放出

July 08, 2023

よくわからないので教えてください

このところ、「処理水」なるものの海洋放出の是非が話題になっている。

「処理水」とは、もう少し具体的に言えば「ALPS処理水」だが、要するにかつて「放射能汚染水」と呼ばれた、福島第一原発の事故後にデブリを冷却するために使った汚染水をALPSという機械で浄化した大量の水のことで、一応は環境基準をクリアしているようだ。但し、トリチウムという物質はALPSでは除去できないのでそのまま残っている。

公式見解では放射能はあまり強くなく、半減期は12.3年。 今年はもう13年が経ったので海洋放出の段階になったということなのだろう。

海洋放出の是非は正直、今ははっきりわからないが、環境省がこの「処理水」を海水で希釈して海に流すと言っていることに違和感を感じる。



処理水

トリチウム汚染水海水で100倍に薄めてから放流するという。 じゃあ、その海水はどこから持ってくる? 原発周辺の海からわざわざ海水を汲み上げて、処理水タンクまで運んでいくのか? それはそれは大変な作業だ。100倍に薄めるということは、処理水1トンに対して99トンの海水を加えるということだろう。では、その希釈はどこで行うのか。地上でできる場所があるというのか。 それもわざわざ海に戻すのを前提にその場所まで海水を運ぶ意味があるのか。 これ、ようするに遠回しに、「そのまま海に放出します」と言っているのではないのか?

専門家の意見を聞いてみたいものだ。


paul83 at 00:07|PermalinkComments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック