日本
January 26, 2013
朝鮮学校の高校無償化除外に対するパブリックコメントの締切日に思う
朝鮮学校の高校無償化除外に対するパブリックコメントの締切日に思うこと

今日が朝鮮学校の高校無償化除外に対するパブリックコメントの締切日だった。僕も在日コリアンの一人として高校無償化から除外することを反対するコメントを書いた。
ツイッターを見てみると、僕のように朝鮮高校を無償化しようという主張がたくさん見られたが、逆に、どうにか朝鮮学校の高校無償化適用を阻もうとする人々がその旨をみんなでコメントしようと呼びかけているつぶやきがたくさんあった。
在日コリアンなんてたかが50万人。そのうちの全ての高校生の中で朝鮮高校に通っている生徒はほんの一握りだ。極めて少数派だといえる。
そんな少数派が日本人にはとてつもなく大きな存在らしい。
先進国の日本国民はかつては気持ちに余裕があっておおらかだった。国民全体が経済的に余裕ができたからだろう。そのときから日本国の底辺を支えてきたのが在日コリアンではなかったか。
そんな少数マイノリティの高校生の授業料を払うか払わないかなどと議論しているなんて、とても心が貧しいと思う。日本は経済大国で国は裕福に見えるが、国民の心はとても貧しいものに見えてしまう。日本国民の暮らしは確かに以前より厳しくなってきている。
しかし、世界的にも物価の高い日本に住んでいる在日外国人たちにとってはもっと厳しい。日本人は自分のことで精一杯で、もうマイノリティを邪魔者扱いするようになってしまったのか。国の経済が悪化すると、最初に攻撃を受けるのが、立場が弱い外国人だ。
こんなとき日本人にとって外国人とは迫害する者なのか、それとも守るべきものなのか。今回の安部政権が行った、朝鮮学校に対する高校無償化適用を可能とする条項の一方的な削除はどう考えても弱いものいじめであり、少数派に対する多数派の袋叩きとしか思えない。
July 20, 2011
「日本からの輸入品を使用していない」=「安全」!

僕は今韓国に滞在中だ。この写真はソウル市内で見つけた魚貝焼きのお店。恐らく明洞(ミョンドン)で撮ったと記憶している。メニューや値段はいい。重要なのは真ん中に貼ってある小さな白い紙だ。
紙には次のように書いてある。
<일본산은 사용하지 않습니다.>
[イルボンサヌン サヨンハジ アンスムニダ]
「日本産は使用しません」
日本から来ている僕にとってはとても心痛い。世界の少くない国ぐにで日本から輸入された魚は放射能に汚染されているという意識が一般化しているのだろう。
しかし、アメリカ政府は日本から輸出される魚介類など全ての製品は放射能の危険性はないと言っているそうだ。
参考記事
しかしながら、日本国内で福島県で生産された肉や野菜、牛乳などが偽装などにより全国に広まっていることを考えると、輸出している製品も疑わざるをえない。また、アメリカ政府は世界的な原子力産業の衰退を防ぐために日本を守る発言をしている可能性も否定できない。いや、逆に安全なものはすべて輸出に回ってしまっているとしたらゾッとする。恐ろしい。
ソウルの街を歩いていて、このような表示は今まで幸いこの一箇所だけだ。外国にとっては同じ魚を他の国から輸入できるのであれば、あえて日本から輸入する必要はないというのが当然の心理だろう。もし仮に韓国でこんな問題があったとしたら日本人だってそう思うことだろう。まさか、事故に遭った韓国はかわいそうだから、隣の国のよしみで韓国から優先的に沢山輸入して復興に協力しよう、とかは思わないはずだ。
韓国にもう少し滞在するが、「日本に早く帰りたい」と思わせてくれる変化は期待できないものだろうか。