宇都宮けんじ
July 03, 2020
都知事選候補者の討論会を通して誰を選ぶべきか考えよう
明後日、東京都知事選挙の投票日を迎える日本。 都知事選候補者たちはそれぞれ選挙活動を行っているが、東京MX と NHK では政見放送が流されている。こちらでは山本太郎候補の政見放送をご紹介する。まだ見てない人はぜひ見てほしい。現職の小池百合子、対抗馬の宇都宮けんじの政見放送もリンクしておくのでできれば比べてほしい。
宇都宮けんじ政見放送
小池百合子政見放送 (低評価が1000以上!高評価と桁違いに多い)
日本の人口の10パーセント、GDPの20パーセントを占める首都、東京の首長を決める選挙なので、全国ネットのテレビで候補者の討論会が行われると思っていた。しかしながら、いまだにそれは一度も行われていない。
その代り、インターネットでは そのようなことが2回行われたので、その動画をご紹介する。
一つ目は都知事選公示前の6月17日に実施された東京都知事選立候補予定者共同記者会見(日本記者クラブ主催)である。
この記者会見で出された質問と○×式の質問と回答である。小池百合子だけ、答えたら不利と思われる質問には規定外の△で答えている。
二つ目は、ニコニコ動画ライブで行われたため、有料会員以外は全編の視聴ができない。その中でも、山本太郎と小池百合子に焦点を当てた動画が作られてアップされている。
ニコ生討論会 30分編集版
ゆっくり見る時間がない人はこちらを!
他の候補者との違い〜山本太郎 最後の直球質問
今回はテレビ討論がまさにゼロになりそうな中、山本太郎は、上の討論会でもテレビ討論しようと提案をしていた。
この討論での回答を分かりやすい画像にしてまとめてくれたツイートがあったので、拝借したい。これを見た都民は必ず投票に行ってほしい。
【7/5東京都知事選4候補 比べました】
— 彩音さん(ゆとり世代) (@ayane_liberte) July 2, 2020
えーなんか政治よくわかんないなって人用に、4候補の #都知事選候補討論会 @ChooselifePj の回答をまとめました。#選挙にいこう #東京都知事選#東京都知事選挙2020 #山本太郎#小池百合子#宇都宮けんじさん#小野たいすけ pic.twitter.com/RMEKGvHSjV








この選挙期間、山本太郎は 毎日3か所くらいで各1時間以上の街頭演説をしてきた。一日も休んでいない。そして、昨日の新宿西口では、大聴衆を集めた。そこには応援演説に、馬渕澄夫 衆議院議員(国民民主党)と須藤元気参議院議員(立憲民主党<離党希望>)が応援に訪れ、それぞれに力強い演説を聞かせてくれた。
上記の討論の回答から、山本太郎は宇都宮けんじと政策がほとんど同じだと思える。しかし、ひとつ、大きな違いがあった。それは財政面での考えだ。山本は反緊縮の先鋒に立っているが、残念ながら、宇都宮は緊縮財政派のようだ。次の動画で本人の説明が聞ける。
それにしても、テレビ討論を一度も行わないのは前代未聞であるが、理由はわかるような気がする。それは、自称「テレビ放送禁止物体」である山本太郎が出馬したからに他ならない。「空気は読むものではなく作るものだ」と主張する山本太郎に怖いものは何もない。そんな山本太郎だから、既成権力との結びつきが強い既存メディアは彼を恐れている。だから、テレビ討論を企画したところで実現するわけない。山本太郎は、緊急政策の最初に「東京オリンピック・パラリンピック中止」を掲げているのだから尚更である。
だからこそ、山本太郎は毎日、全力を尽くして、駅前で演説に声を枯らし、汗を流しているのである。日ごろから街頭演説をしている山本太郎のこと、大スクリーンを用いて5万枚のスライドを活用することがない、都知事選のネット演説はフットワークも軽く、あまり苦ではないようだ。
山本太郎の選挙運動でのネットメディアの体制は万全である。ユーチューブはもちろん、ツイッター、ツイットキャスティング、フェースブックと、一挙に多チャンネルでのライブ配信を行っている。まだ他にもあるかも知れない。
February 03, 2014
辛淑玉さんの宇都宮けんじ応援演説書き起こしと動画
辛淑玉さんの宇都宮けんじ応援スピーチ


辛淑玉さんのスピーチを聞くと、やはり僕は常に弱者の味方をしていらっしゃった宇都宮健児さんに都知事になってほしいと思う。
辛淑玉さんは渋谷生まれの渋谷育ちだが、外国人のままなので当然選挙権はない。 帰化を申請したけど却下されたそうだ。票を持たない辛さんがなぜ宇都宮さんを応援するのか。動画を見ればよく分かる。ぜひ聞いてくほしい。併せて、続いて行われた宇都宮さんのスピーチの動画もご紹介するす。最後に辛さんのスピーチを書き起こしを転載した(2/4)。
辛淑玉さんの応援スピーチ
宇都宮さんのスピーチ
辛淑玉さんの応援スピーチ
在日朝鮮人三代目の辛淑玉です。私は宇都宮けんじさんが大好きです。
私はここに一票持っていません。一票持っていない私は、宇都宮けんじさんの応援に来ました。そして、この人が東京都知事になってくれなければ、私たちの明日はない、あなたと私の明日はない、と思っています。
渋谷は私の生まれたまちです。私は東京都渋谷区で生まれました。母も渋谷で生まれました。そして、私はこのまちをずっと歩いてきました。私はこの後ろにある都立第一商業高校に入りました。そうなんです、ここから歩いてすぐです。
なぜその学校に入ったのか。朝鮮人でも商業高校を出たら就職できるって言われたんです。高校一年のとき、一生懸命頑張って勉強しました。簿記もやりました。今は電卓だけど、当時はソロバンです。ソロバンもやりました。だけど在日で就職している人は一人もいませんでした。
そして私は学校に行くのをやめました。で、このまちを徘徊しました。貧乏は苦しいと思いました。高校に行くために、900円の授業料を出すというのは、私にとってはとても大変でした。夜は焼肉屋でアルバイトをし、昼間は学校に行ったり行かなかったりし、そして朝は新聞の配達をし、空き缶を集め、ビール瓶を集め、1個5円でした。それを換えてなんとか生きてきました。その裏にあるパン屋さんには、これで何が食べられるかと思いながら、歩きました。
貧乏は辛いです。そしてその貧乏な私たちのような生き方を、今の若者に、この国は強いています。明日がない。仕事がない。先だって冷凍食品に農薬を入れた人は、年収が200万円だと聞きました。手取りにしたら16万円くらいです。それで生きていくというのは、とても大変なことです。50歳近くになって、非正規で。そんな世の中にしたのは、今の政権であり、今までの政権であり、そして、それを見て見ぬふりをし対立を煽ってきたのは、東京都知事たちです。
2000年の石原慎太郎東京都知事の「三国人発言」のときに、私はそれに向かって声をあげました。石原知事はこのとき、「もし大震災が起きたときに、三国人たちが騒じょう事件を起こす。だから自衛隊よ、出てきてくれ」と言いました。つまり、朝鮮人たちは悪いことをするから、殺してくれと言ったわけです。それに対してNOの声をあげました。
私はこの土地で生きています。そして日本の人たち、日本の国籍を持った人たちと生きています。日本の国籍を持った父、そして朝鮮の母、さまざまな子たちがこのまちで生きています。
東京というのは、とても懐の深いまちです。私をここまで育ててくれました。その東京が、どんどん壊れていきます。見てください、あなたと私を喧嘩するように、この東京はずっとやってきたんです。
そうではない、あなたも生きて、私も生きて、あなたも私も貧乏は嫌です。あなたも私も一緒にご飯を食べていきたい。高校を出たら就職したい。そして自分が一生懸命働いたら、生きていけるだけの、生活をできるだけのお金が欲しい。でも、働いても働いても先がない。
「なんであなたは会社の経営者になったの?」ってよく言われます。私は会社の経営を30年やりました。なんでなったのか。就職できないからなったんですよ。就職できないから社長になったんですよ。
もし私が、もしここがもっと差別のない東京であったなら、もし女として生まれなかったら、もし朝鮮人として生まれなかったら、私にはもっと違う人生があっただろうか、と思うときがあります───だけども私はこの土地で、朝鮮人として、在日の三代目として、そしてここで生まれてここで育ちました。
そして今、東京は、ヘイトクライムの、レイシズムのメッカになりました。「良い朝鮮人も、悪い朝鮮人も、殺せ」という言葉が、毎週毎週、東京のまちを覆っています。私は殺される対象になりました。だけどもここは私の故郷です。出て行けと言われても、ここが私の家であり、ここで私は生きていて、ここで私は飯を食べ、ここで私は恋をして、ここで私は今、生きているのです。
私はレイシズムに対して、「のりこえねっと」というネットワークを立ち上げました。私はなぜ立ち上げたのか。私たちと一緒にこの国を、この土地を、この渋谷を、この新宿を、そういうレイシストのまちにしたくないと言って、声をあげてくれた友だちがたくさんいるからです。その人たちの後をついていきたいと思いました。
そして、私は、そのときに声をかけました。
「宇都宮さん、一緒に『のりこえねっと』をやってくれないだろうか」
彼は二つ返事でOKしてくれました。
一票にならない人間のために声をあげてくれる人たちが、今までいたでしょうか。人権は好きだけど当事者が嫌いな人たちがいっぱいいました。そして嘘ばっかりの政治の中で、半径300メートルの中で、あなたも私も一緒に生きていくという、これを実際に行動に移してくれたのは、私の隣にいる宇都宮さんです! 私は宇都宮けんじが大好きです。一票ないけど、私は彼を応援します。
みんな、よろしくね。そして、一緒に生きていこうね。
February 01, 2014
東京都知事選挙が面白い
東京都知事選挙、みんな投票してね!


なぜなら、小泉純一郎元総理大臣が脱原発を叫んで、やはり同じ元総理大臣である細川護煕氏を候補に立てたて参戦してきたからだ。
小泉元首相は以前から脱原発を強く主張しながら、原発を再稼動させようとする現安倍政権にNOを突きつけてきた。
今回の都知事選挙でどうにか脱原発を果たそうとついに二人の元総理がタッグを組んで立ち上がった。
国政選挙が今後3年くらいない中でこの都知事選挙で脱原発の知事を当選させないと、日本はまた原発を動かし、更に作り続けることになってしまう。
東日本大震災と福島原発事故で原発の恐ろしさを身にしみて感じたはずの日本なのに、事故から3年目を迎える前にもう原発を推進しようと、輸出までしようとしている現政権。福島の故郷を奪われ避難生活をしている方々、未だに仮設住宅で暮らしている方がいらっしゃるのに、なぜまた日本は同じ過ちを犯そうとするのか?
小泉元首相と細川元首相の登場により、脱原発と原発推進の真っ向対決の構図ができた今回の選挙。原発推進側にはタレント議員上がりの舛添要一元厚生労働省大臣が立っている。この候補は演説で原発についてはほとんどノーコメントらしい。要は原発以外のところでアピールして当選したら原発推進に加担しようということではないか。だとしたら姑息である。今のメディアはこの人を当選させたいような報道をしている。テレビを信じてはいけない。
僕は当然、脱原発を主張する候補を支持する。僕は外国人だし、今はもう都内には住んでないので選挙資格はないのだけれど。
実は細川−小泉ペアの他にも脱原発を主張している候補がいらっしゃる。それは前回の都知事選で猪瀬氏と競って負けた宇都宮健児元日弁連会長だ。
彼は多重債務者を助けるなど、弱者に寄り添い助ける弁護士として活躍された。都知事選挙の公約の中にも東京も福島原発事故の被災地で、福島から非難してきている方も多いという見識の元に、被災者救済のための施策も考えている。「生活者目線」が彼のアピールポイントである。
実は僕も立川駅北口での選挙演説を聞いてみて、僕のような社会的弱者のことまで本当に考えてくれるのは宇都宮氏しかいないと思った。立川の演説のときは聴衆のひとりひとりと握手を交わそうと歩き回り、僕も光栄にも握手をしていただけた。
この方は更にはヘイトスピーチに反対するネットワーク、反貧困ネットワーク、年越し派遣村の責任者もなさっている。これらの実績からも僕は宇都宮氏を支持したい。
ただ、細川−小泉という二大巨頭が登場したため、脱原発を願う票が割れることが懸念されている。HKコンビの影響力は巨大だ。この巨大な「脱原発」のリーダーには大きな拍手を送りたい。しかし、彼らは一般庶民からは少し遠いような気がする。
宇都宮氏は共産党がバックで支援しているので、中産階層の人々が敬遠しているように思われる。しかし、原発の可否はイデオロギーは関係なく、共産党が支援しているからといって宇都宮氏が共産主義者というわけでもない。ここのところは懐を大きく考えてほしいものだ。
脱原発候補のどちらでもいいので当選させる唯一の方法はおそらく、都民全員が投票することではないかと思う。投票率90%に達したら必ず脱原発都知事が誕生すると思う。だから、投票しても無駄ということではなく、最悪、白紙投票でもいいので有権者の皆様には選挙権を行使していただけることを願って止まない。僕のような選挙権を持たない外国人の分までも投票してほしい。
最後に宇都宮けんじ候補の立川での遊説の様子を動画でご紹介するので、ぜひ参考にしてほしい。宇都宮さんの人柄が見えてくる。