June 25, 2022
水道橋博士vs松井一郎 スラップ訴訟
6月22日に参議院選挙の火蓋が切られた。投票日は7月10日。このブログが応戦している山本太郎は、衆議院議員を辞職して新たに参議院に立候補している。彼が代表を務めて率いるれいわ新選組からは今回も2019年の参院選と同じように、当事者庶民達が多数立候補している。
その中でも特筆すべきはたけし軍団に所属している芸人、浅草キッドの 水道橋博士である。 この名前は芸名、あるいは通称で、本名はよくわからない。彼がれいわ新選組から立候補することになった経緯がとても変わっているのでここでご紹介したい。
水道橋博士はツイッターで日頃から発信している。彼はフォロワーが51万人もいるインフルエンサーだ。 彼は以前から政治的な内容をつぶやいているが、最近は日本維新の会、大阪維新の会 の不正を告発するツイートが多くなっていた。今年2月13日に彼がツイートである動画を紹介したことが彼の人生を狂わせることになる。
このリンク先は松井一郎 現大阪市長の不正に関する内容の、第三者が作った動画である。
水道橋博士が早朝に発信したこのツイートに対して松井一郎 市長自身がその日の夜に返信ツイートで噛み付いてきた。
法的手続きをするというのだ。このあとのやり取りの過程で、上記ツイートをリツイートした人たちも含めて名誉毀損で訴えるということになった。そして2ヶ月後の4月15日に水道橋博士に550万円の支払いを要求する訴状が来た。
構図を簡単にすると、一人の政治家が一人の芸能人に対して、もっと突き詰めれば、一権力者が一市民に対して、名誉毀損の訴訟を起こしたのだ。
このような裁判をスラップ訴訟という。これは権力者が自分たちに不利な言動をする庶民に対して、それを止めさせるために行う訴訟なので、別名、口封じ訴訟とも言う。
大阪市長を始め、ほとんどの政治家は自分を訴訟から守るために専門の弁護士を雇っていると思う。しかし、一般庶民は普通、裁判とはほとんど無縁なので日頃から弁護士の世話になることはない。 被告側がいかに正しく、そして勝訴したとしても、その裁判のためにかかるお金と時間、手間は相当なものになるし、仕事にも大きな影響を与えることになる。水道橋博士のような芸能人だと、テレビ局からのお呼びもかからなくなってくる。まさに嫌がらせ裁判とも言える。
そこで、彼は5月15日、都内で行われていた山本太郎の街頭記者会見へ行き、マイクを持って、アメリカでも多くの州で採用されている反スラップ訴訟法案と同じようなものを作ってくれと直々にお願いした。すると山本太郎に、あなたが被害者であるのならば、今回、参院選に自身が立候補して、自分で作るようにしたらどうかと返され、3日間考えた末にれいわ新選組から比例代表で立候補することにしたという。
彼が最も怒っているのは、自分に対する訴えよりも、彼のつぶやきをリツイートした4000人近くの一般人も訴えると松井市長が言ったことで、どうしてもそれを防がなければならないという気持ちが彼に立候補を決意させたのだろう。
この内容は6月22日の街頭記者会見での水道橋博士自身の言葉で聞くことができる。
それにしても、松井一郎 市長は 訴訟を起こす相手を間違っていると思う。訴えるなら、その動画を作って投稿したユーチューブ・チャンネルのオーナーの方ではないか。その動画さえ無ければ誰も拡散できないのだから。この訴訟の本質は弱い者いじめであろう。
そういえば、水道橋博士の前に、れいわ新選組の衆議院議員、大石あきこ に対して、大阪維新の会の創設者である 橋下徹が やはり名誉毀損で訴えを起こした。こちらは大石議員が過去に大阪府の職員として橋下徹府知事の下で働いていたときを振り返って橋下府知事は気に入らない記者を袋叩きにする人だったと去年の12月に語ったことが名誉毀損だとして、橋下徹 元府知事が300万円の訴訟を吹っかけたのだ。
こちらの場合、橋下徹の方が現在は一般人で、一般人から政治家への訴訟のように見えるが、名実ともに政治家の経験が遥かに上回る橋下徹の方が強い立場で、ようやく議員になったばかりの大石あきこが弱者の立場だというのは明らかで、その意味ではこちらもスラップ訴訟だと言えるだろう。しかも、かつての上司と部下の関係だ。こちらも弱い者いじめ。
維新の会は弱い者いじめの集団だ。このような政党が国会で多数になったら良いことなんてひとつもないと思うのだが、なぜ 大阪ではこんなに強く、今回の選挙でも議席を伸ばすという見通しが出ているのかまったく理解できない。
今回の参議院選挙は盛り上がりに欠けるという報道がなされているらしいが、インターネットのSNS上を見る限り大いに盛り上がっていると思う。 その中でも、このような 維新 VS 新選組 の戦いに注目すると、とてもおもしろい選挙になると思う。
最近の日本の選挙では有権者の半数が投票してないと言うが、これから先の未来を担って生きていく、18歳以上の若い有権者たちこそ 100%投票すべきだし、彼らの両親をも子どもたちの未来のために投票に行くように促すべきだと思う。
まぁ、僕は選挙権はないのだが、だからこそ、選挙権があるのに行使しない日本人に呆れて、失望しているのである。
今回はどんなことがあっても投票率70%超えを目指してほしい。そうしたら必ず、日本の未来をつぶしている自民党・公明党 政権に大きなダメージを与え、少しくらいは国民のための政治をするようになるだろう。その次に狙うべきはもちろん、政権交代だ!
その中でも特筆すべきはたけし軍団に所属している芸人、浅草キッドの 水道橋博士である。 この名前は芸名、あるいは通称で、本名はよくわからない。彼がれいわ新選組から立候補することになった経緯がとても変わっているのでここでご紹介したい。
水道橋博士はツイッターで日頃から発信している。彼はフォロワーが51万人もいるインフルエンサーだ。 彼は以前から政治的な内容をつぶやいているが、最近は日本維新の会、大阪維新の会 の不正を告発するツイートが多くなっていた。今年2月13日に彼がツイートである動画を紹介したことが彼の人生を狂わせることになる。
水道橋博士@s_hakaseこれは下調べが凄いですね。知らなかったことが多いです。維新の人たち&支持者は事実でないなら今すぐ訴えるべきだと思いますよ(笑)https://t.co/JmkFP7ogqQ2022/02/13 07:08:59
このリンク先は松井一郎 現大阪市長の不正に関する内容の、第三者が作った動画である。
水道橋博士が早朝に発信したこのツイートに対して松井一郎 市長自身がその日の夜に返信ツイートで噛み付いてきた。
松井一郎(大阪市長)@gogoichiro@s_hakase 水道橋さん、これらの誹謗中傷デマは名誉毀損の判決が出ています。言い訳理屈つけてのツイートもダメ、法的手続きします。2022/02/13 21:02:59
法的手続きをするというのだ。このあとのやり取りの過程で、上記ツイートをリツイートした人たちも含めて名誉毀損で訴えるということになった。そして2ヶ月後の4月15日に水道橋博士に550万円の支払いを要求する訴状が来た。
構図を簡単にすると、一人の政治家が一人の芸能人に対して、もっと突き詰めれば、一権力者が一市民に対して、名誉毀損の訴訟を起こしたのだ。
このような裁判をスラップ訴訟という。これは権力者が自分たちに不利な言動をする庶民に対して、それを止めさせるために行う訴訟なので、別名、口封じ訴訟とも言う。
大阪市長を始め、ほとんどの政治家は自分を訴訟から守るために専門の弁護士を雇っていると思う。しかし、一般庶民は普通、裁判とはほとんど無縁なので日頃から弁護士の世話になることはない。 被告側がいかに正しく、そして勝訴したとしても、その裁判のためにかかるお金と時間、手間は相当なものになるし、仕事にも大きな影響を与えることになる。水道橋博士のような芸能人だと、テレビ局からのお呼びもかからなくなってくる。まさに嫌がらせ裁判とも言える。
そこで、彼は5月15日、都内で行われていた山本太郎の街頭記者会見へ行き、マイクを持って、アメリカでも多くの州で採用されている反スラップ訴訟法案と同じようなものを作ってくれと直々にお願いした。すると山本太郎に、あなたが被害者であるのならば、今回、参院選に自身が立候補して、自分で作るようにしたらどうかと返され、3日間考えた末にれいわ新選組から比例代表で立候補することにしたという。
彼が最も怒っているのは、自分に対する訴えよりも、彼のつぶやきをリツイートした4000人近くの一般人も訴えると松井市長が言ったことで、どうしてもそれを防がなければならないという気持ちが彼に立候補を決意させたのだろう。
この内容は6月22日の街頭記者会見での水道橋博士自身の言葉で聞くことができる。
それにしても、松井一郎 市長は 訴訟を起こす相手を間違っていると思う。訴えるなら、その動画を作って投稿したユーチューブ・チャンネルのオーナーの方ではないか。その動画さえ無ければ誰も拡散できないのだから。この訴訟の本質は弱い者いじめであろう。
そういえば、水道橋博士の前に、れいわ新選組の衆議院議員、大石あきこ に対して、大阪維新の会の創設者である 橋下徹が やはり名誉毀損で訴えを起こした。こちらは大石議員が過去に大阪府の職員として橋下徹府知事の下で働いていたときを振り返って橋下府知事は気に入らない記者を袋叩きにする人だったと去年の12月に語ったことが名誉毀損だとして、橋下徹 元府知事が300万円の訴訟を吹っかけたのだ。
こちらの場合、橋下徹の方が現在は一般人で、一般人から政治家への訴訟のように見えるが、名実ともに政治家の経験が遥かに上回る橋下徹の方が強い立場で、ようやく議員になったばかりの大石あきこが弱者の立場だというのは明らかで、その意味ではこちらもスラップ訴訟だと言えるだろう。しかも、かつての上司と部下の関係だ。こちらも弱い者いじめ。
維新の会は弱い者いじめの集団だ。このような政党が国会で多数になったら良いことなんてひとつもないと思うのだが、なぜ 大阪ではこんなに強く、今回の選挙でも議席を伸ばすという見通しが出ているのかまったく理解できない。
今回の参議院選挙は盛り上がりに欠けるという報道がなされているらしいが、インターネットのSNS上を見る限り大いに盛り上がっていると思う。 その中でも、このような 維新 VS 新選組 の戦いに注目すると、とてもおもしろい選挙になると思う。
最近の日本の選挙では有権者の半数が投票してないと言うが、これから先の未来を担って生きていく、18歳以上の若い有権者たちこそ 100%投票すべきだし、彼らの両親をも子どもたちの未来のために投票に行くように促すべきだと思う。
まぁ、僕は選挙権はないのだが、だからこそ、選挙権があるのに行使しない日本人に呆れて、失望しているのである。
今回はどんなことがあっても投票率70%超えを目指してほしい。そうしたら必ず、日本の未来をつぶしている自民党・公明党 政権に大きなダメージを与え、少しくらいは国民のための政治をするようになるだろう。その次に狙うべきはもちろん、政権交代だ!