December 31, 2015
今年もまた紅白歌合戦の日がやってきた!
紅白歌合戦ではヒットしなかった名曲も聞ける!?

今日はNHK、紅白歌合戦の日。
僕がまだ小さい頃は、一年で一番人気の高かった歌をまとめて生で視聴できる歌番組だったと思う。50歳を超えた今はそうは思わない。僕が多くを学んで色んなことの裏側をわかるようになったからということもあるが、そういう意味ではなく、紅白歌合戦が時代と共に変質したのだ。
今や、一番人気の歌手は紅白に出場したがらないそうだ。理由のひとつはギャラが安い上に拘束される日が数日あるということ。 もう一つは、昔の一番人気の歌が登場するというステータスが無くなったから、自前のコンサートを行う方が何倍も稼げるということ。詳細:大物歌手ほど紅白歌合戦出演を断る本当の理由とは?
1970年代、松山千春や中島みゆき、松任谷由美など当時大人気だった所謂「ニューミュージック」系の歌手はテレビ出演をしないというポリシーから出場辞退をしていたが、そのときの理由とは大きな違いである。2000年代に入って中島みゆきがNHKとのつながりもあって、「初出場(?)」という冠を付けられたときには、失笑したものだ。過去にNHKが何度も断られていたわけだから。初出場だったのは間違いないけど。
最近の紅白歌合戦は、人気よりも話題優先。特に近年はNHKへの貢献度が重要視されている気がする。NHKの忘年会みたい。また、ジャニーズ系やAKB系、近年はEXILE系も含めた特定プロダクションの出場者の割合が不自然に高まり、ヒット曲が無くても紅白に出場できるようになってしまった。
こんな紅白だが、だからこそ楽しめるのが、ヒットチャートに上らなかったと思われる、社会的なテーマを持った曲だ。毎年1曲くらいしかないが、貴重な歌のパフォーマンスが楽しめる。
僕が記憶している曲は、2004年の「遥かなるクリスマス」(さだまさし)、2012年の「ヨイトマケの唄」(美輪明宏)、2014年の「ピースとハイライト」(サザン・オールスターズ)である。「ピースとハイライト」は前年の大ヒット曲だが、歌詞の内容がとてもタイムリーだった。 「ヨイトマケの唄」は発売当時はなんと、テレビ、ラジオで放送自粛された曲である!「遥かなるクリスマス」はクリスマスは過ぎたことなど関係なく、反戦の訴えが強すぎてヒットソングのイメージには程遠い唄だが、元々紅白の常連だったさだまさし(これまで19回出場)が歌ったから、紅白で披露され得たのであろう。翌年にも「広島の空」という興味深い歌を歌っている。
今年はみんなの歌に曲を提供して貢献したゴダイゴが出場しないのが無念だが、他のどの歌手の歌が僕を満足させてくれるのだろうか?