July 20, 2011
「日本からの輸入品を使用していない」=「安全」!

僕は今韓国に滞在中だ。この写真はソウル市内で見つけた魚貝焼きのお店。恐らく明洞(ミョンドン)で撮ったと記憶している。メニューや値段はいい。重要なのは真ん中に貼ってある小さな白い紙だ。
紙には次のように書いてある。
<일본산은 사용하지 않습니다.>
[イルボンサヌン サヨンハジ アンスムニダ]
「日本産は使用しません」
日本から来ている僕にとってはとても心痛い。世界の少くない国ぐにで日本から輸入された魚は放射能に汚染されているという意識が一般化しているのだろう。
しかし、アメリカ政府は日本から輸出される魚介類など全ての製品は放射能の危険性はないと言っているそうだ。
参考記事
しかしながら、日本国内で福島県で生産された肉や野菜、牛乳などが偽装などにより全国に広まっていることを考えると、輸出している製品も疑わざるをえない。また、アメリカ政府は世界的な原子力産業の衰退を防ぐために日本を守る発言をしている可能性も否定できない。いや、逆に安全なものはすべて輸出に回ってしまっているとしたらゾッとする。恐ろしい。
ソウルの街を歩いていて、このような表示は今まで幸いこの一箇所だけだ。外国にとっては同じ魚を他の国から輸入できるのであれば、あえて日本から輸入する必要はないというのが当然の心理だろう。もし仮に韓国でこんな問題があったとしたら日本人だってそう思うことだろう。まさか、事故に遭った韓国はかわいそうだから、隣の国のよしみで韓国から優先的に沢山輸入して復興に協力しよう、とかは思わないはずだ。
韓国にもう少し滞在するが、「日本に早く帰りたい」と思わせてくれる変化は期待できないものだろうか。