November 2006
November 19, 2006
自分の子供がいじめの加害者にならないように!
いじめについて、学校はどう対応すべきか?
今日NHKでいじめについての番組を偶然見た。
オーストラリアの学校での実践を紹介していた。紹介された学校では、小学生が実際にいじめの場面を演技して、このことで、お互いの気持ちはどうなるであろうかと討論をさせていた。
豪州の学校では、両親と連携をとりながら、いじめについて次の3つを常に心がけていると言う。
1.いじめは当然あるということを前提に考える。
2.いじめには迅速に対応する。
3.加害者にならないように教育する。
1.について、日本ではいじめがあると学校のイメージダウンになるので、いじめについては否定するのが当然のようになっている。しかし、オーストラリアでは、いじめがあるのは当然で、それに対してどのように取り組んでいるのかが重要なのだ。
2.は、常に生徒たちの様子を観察し、いじめの小さな芽が現れた時点で、当事者同士で話し合って解決させている。 ただし、日本の学校ではシカト、仲間はずれなど社会的ないじめの割合が、殴ったりする身体的ないじめよりはるかに高いのに対して、他の国々は、身体的いじめの方が高いという違いがある。
3.は、いじめを黙って黙認したり、見ないふりをするのもいじめの加害者であるという考え方で、親は自分の子がいじめの加害者になっていないか家庭で心配しているという。自分の子がいじめられていないか心配する日本とは正反対である。
今後、日本の全ての教師と親が子供がいじめの加害者にならないように教育することがとても大事だと思う。文部科学省や教育委員会、果ては学校の教師までが、学校のいじめ自体を否定し、いじめ報道により生徒数が減るのを恐れている現状をそのままにしないためには、やはり学校の「顧客」である、親たちの意識改革が必要だと思う。以前、いじめている友達の名前まで出して自殺した中学生に対し、学校は、いじめが原因ではなく、個人の人間関係上のトラブルが原因であると言い切ったことがあった。ここに僕は学校の校長や(校長の天下り先と言われている)教育委員会の保身主義を見ることが出来る。