November 2005

November 11, 2005

銀行は今景気が良いらしい

今日は久しぶりに電車中の網棚で某夕刊紙を見つけて読んだ。夕刊紙はいつも、政府や権威に反抗的な記事を書くので好きだ。

この夕刊紙での攻撃ターゲットは大手銀行。 UFJと東京三菱の合併が先月あったばかりだが、公的資金をつぎ込んで再生した3大銀行は今、好景気に沸いているそうだ。 ボーナスも以前並に戻ったらしい。 利益額はバブルの頃を越えているそうだ。 そこで、じゃあ、どうして利益が増えたかというと、利率実質0パーセントであるということ。 1000万円を預金して、一年後に得られる利息は100円。 こんな利率、一度ATMで現金下ろして、手数料でも取られたものなら、もう赤字だ。

銀行は、利益が増えたから従業員の給与を上げるのではなく、そのためにすべきことがあるでしょう。 以前のような預金者に対する利息を払いなさい! 10年前くらいはまだ僕の小さな額の預金口座でもいくらかの利息がついたものである。 一年に二回、小さな楽しみだった。 今は利息は諦め、いかに手数料を取られないように取引するかということに頭を使っている。 ちなみに、そのために最良な銀行は、新生銀行だと思うので、すでに活用している。

それよりも、銀行が商品である現金を無利子で庶民から借りておいて、庶民に貸すときには利子を払わせている、この不条理な経営活動が許されていいのだろうか? 庶民からお金を借りている銀行こそ、庶民に利息を払うべきだ。

記事はこのような論調だったが、僕もまったく同感だ。 イギリスでは銀行の利息が2%を切ったら暴動が起きるだろうという予測もされている。 しかし、日本人は見事に権力によって飼い慣らされているのだな、と思う次第だ。



paul83 at 22:53|PermalinkComments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 日記