August 2005
August 23, 2005
「血と骨」ビデオ鑑賞
かねてから見たいと思っていた「血と骨」を見た。
朝鮮の斉州島から船で大阪に渡ってきて、必死に生きるも、何度も結婚し、多くの子供を作りながら、奥さんや子供を全て虐待して、工場の従業員もこき使い、金融業を始めて、厳しい取立てで自殺者までだす、在日朝鮮人の悪い種類の人間を全て合わせたような主人公に、北野武が扮して好演している。
暴力とエロチックなシーンが多いが、主人公の人生を描きならら、植民地時代から戦後に掛けて在日同胞たちが置かれた境遇をうまく表現していると思った。でも、一般の日本人には在日に対する変な誤解が生じるのではないか、不安になった。
この映画を見終わってテープを停止すると、偶然にも、映ったテレビ番組にこの映画の監督である崔洋一が出演していた。深夜の料理関係の番組だったが、「血と骨」の豚を丸ごと食用に処理する場面が流れた。これは何かのシグナルか?
August 21, 2005
Air Supply 続報
前の記事のあと、更によく調べてみたら、どうやらこれはエアサプライのカバーバージョンのような気がしてきた。 本人たちが歌っていたら必ずホームページで紹介するはずだから。 彼らのホームページでライブ盤の試聴ができたので聞いてみたら、僕がライブで聴いたときよりは声が太くなっていたが、従来の声なのが確認できた。 このCDを紹介していた、ある 中国語のサイトにこのように紹介されていたが、どんな意味なのかわからない。 ―――――――――――――――――――――――――――――――― 專輯名稱:空中補給 / 世紀典藏情歌精選 |
專輯簡介: 澳洲輝煌雙人團體-空中補給Air Supply 成軍30年曠世紀念唱盤 完整收錄,一次出輯。 |
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エアサプライ結成30周年記念盤、ファンにはショッキング!
最後の自由行動の日にCDが安くて有名なお店へ行って、そのCDを見てみた。 曲目は、前半は彼らのオリジナルヒット曲で占められ、中ほどに彼らがこれまでカバーした、"Witout You" などの数曲が並び、その後にはなんと、Simon & Garfunkel(サイモンとガーファンクル)の名曲を5曲もカバーしていた。 それに興味が沸いたのと、日本円にして700円前後という価格につられて購入した。
日本に帰ってきてから聞いたのだが、第一曲目、"All Out Of Love" を聞いて衝撃を受けた。 声が違うのだ!
エアサプライといえば、ハイトーンボーカル・デュオとして有名だが、特にラッセル・ヒッチコックの女性のような美声が特にウリで、「ペパーミントサウンド」と形容され、80年代前半に多くのバラード・ヒット曲を放った、当時はとても個性的なバンドだった。
しかし、90年代も後半に入るとラッセルのボーカルも褪せてきて、僕がコンサートを見た1999年には、高音部でかなり無理をしている印象を受けた。 その時期前後に発表されたアルバムでは、ラッセルのボーカルの割合が減り、グレアムのボーカルが中心になっていた。ラッセルのパートもあまり高音ではなかった。
そして今年録音されて発売されたと思われる今回のCDでは、ラッセルの声は昔の面影をかすかに留めつつ、かなりグレアムのそれと似てきていた。 それでも往年の名曲をオリジナルのキーで歌い切っているのには驚いた。声はしっかり出るのだが、その声が変わってしまったようだ。 バラードよりもロックバンドが似合いそうなハスキーボイスだ。
演奏はほとんどオリジナルと一緒。 しかし、オリジナル盤を超えることは絶対にないと思う。 彼らはどうしてわざわざこんなCDを録音したのだろう? 30年目の自分たちを見てくれ、ということなのだろうか。 「今の自分たちはこの程度です」と、告白するために新たにレコーディングしたのだろうか。
サイモンとガーファンクルをカバーしたのは、これからはラッセルの声には期待せずに、サイモンとガーファンクル並のフォーク・デュオとして活躍したいので、そこに期待して欲しいというメッセージだと受け止めたい。 S&Gのカバーも、オリジナルに忠実に再現されていて、なかなか良い味を出している。 ただ、どこがラッセルでどれがグレアムなのか、区別しづらいのが玉に瑕。
ひとつだけこのアルバムに疑問を抱いている。 このアルバム、アマゾンでは探せないし、彼らのホームページでも紹介されていない。 台湾でしか売ってないのだろうか? 台湾のこのサイトで紹介されている。
自分たちの現在を公表し、もう以前のようにするのは無理だと開き直り、新たな道を模索する、彼らのミュージシャン魂に拍手を送りたい。
August 11, 2005
和田アキ子さんの告白!
今日は図書館で週刊文春を読んだ。 そこには和田アキ子のインタビュー関係の記事が出ていた。
インタビューの冒頭が、朝鮮半島出身だという自己の出自であった。 彼女の生い立ちから家族との関係にまで具体的に告白されていた。
和田アキ子が在日朝鮮人だということは僕らの間では公然の事実であったが、そのような芸能人はたくさんいるので、別になんとも思っていなかった。 しかし、彼女がここでそのことを明らかにしたのには驚いた。 父親は斉州道、母親は慶尚道出身のれっきとしたコリアン一世。 彼女は完全な在日コリアン2世で、本名は金福子というらしい。 通名は金海[カネウミ]という姓を名乗っていたというが、金海<キムヘ>とはコリアの地名で、数ある金氏の中でも大きな一族の名前でもある。
彼女曰く、今まで自分の出自を隠そうとしたことはなく、ただ誰もそれについて聞いてくれなかったといっている。 芸能界の女帝になった彼女に、タブーと思われるような出自は、誰も訊く勇気がなかったのではないか。
僕はこの記事を読んで、彼女を見直した。 応援していきたいと思う。
August 08, 2005
プロテストソング・トピカルソングの傑作集
プロテストソング・トピカルソングとは?
僕はCD収集を長い間続けてきた。英語学習の手段として、というのを口実にし、英米、カナダ、ジャマイカ、など、英語圏の歌手の歌を聴いている。
特に、社会的なテーマを持った歌。 主に反戦平和の主張を込めた歌などを楽しんでいる。 これらを「プロテストソング」、「トピカルソング」という。
60年代は Bob Dylanがプロテストソングの王様としてもてはやされた。 彼の「戦争の親玉」なんて最高傑作だといえるのではないかと思う。
日本では忌野清志朗や、中川敬などが、プロテストソングを発表して頑張っているが、日本のシンガーはあまりこんな歌は歌わないし、社会もあまり受け入れてくれない。 長渕剛の「静かなるアフガン」に対してもネット上で様々なバッシングがあったことには閉口した。
周りには同じような趣味を持つ人がいないので寂しいが、今回ある人のホームページを譲り受けてリニューアルした。 「プロテストソング・トピカルソングの傑作集」だ。
英米・日韓の有名な曲を集めた。 今回のリニューアルに伴い、ブルーハーツやさだまさしなど、日本語の名曲を追加した。 今、終戦の日を迎え、終戦記念日が間近でもあり、多くの皆さんに訪問して欲しいと思い、ここに発表した。