英語村

June 14, 2008

韓国の英語村 ENGLISH VILLAGE5

8d6fa451.JPG海外へ行かなくても国内で英語しか使えない環境があればどんなに英語学習の助けになるだろう。海外留学と同じ環境が国内にあればどんなに良いだろう、と思ったことが、英語を勉強しようと思い立った人なら誰でも一度は思ったことがあると思う。

韓国にはENGLISH VILLAGE がある。ここでは英語しか使ってはいけない。100人のネイティブスピーカー講師と70人の韓国人スタッフが働いており、みんな英語で話す。

広い敷地内は大学のキャンパスのようで、レストランもあれば学生用の食堂もあり、書店に図書館、教室に劇場と何でもある(偽物も含めて)

ここは小中学生ら子供たちに国内で留学体験をさせるための施設。常設されている宿泊プログラムは、予約がいつも一杯で、参加者は抽選で選ばれるそうだ。韓国内でまずは首都ソウルの北側に接する京畿道の道知事が発案して実現させそうだが、その後に続けと、ソウルはもちろん、今や全羅道や済州道にもできてるようだ。 

今回は京畿道のパジュにある「パジュキャンプ」に行ってきた。ソウル市内のキャンプに行きたかったのだが、一般の見学はかなり制限されていて、月に一回予約をして受け付けているだけということであきらめた。 パジュキャンプはソウルとは違い、当日予約なしで訪れても安い入場料で中に入ることができ、劇場でのパフォーマンスなどを楽しむことができる。外国人でも子供であれば、当日の無料プログラムに参加できるし、有料の授業にも参加できるようだ。歩き回りながら入口で配っている問題を解いて提出すれば実力診断もしてくれる。

今回は中を散策してレストランで食事をしただけであったが、子供たちの姿を見ることができて楽しめた。

入口から入ろうとすると、子供たちの集団が「出国」手続きしている最中だった。子供たちは入場する前に専用のパスポートを受け取り、「入国審査」を経て入場し、全ての学習過程が終わると「出国審査」を終えて出てくるのだ。 そのゲートには飛行機の離着陸情報の電光掲示板があり、擬似海外旅行をリアルに演出していた。 もちろん、これらの審査も英語で行なわれる。

中ではマジックショウを楽しむ子供たちや、英語劇をビデオカメラで撮影しているグループがあちらこちらで一生懸命に作業をしていた。

中にあるレストランは本物で、ちゃんとした料理が出てくる。 ここでも英語で店員さんとのやりとりを練習するのだろう。書店もあり、そこには色々な英米輸入品の英語教材やペーパーバックが所狭しと並んでいる。書籍専門の2階には店員さんが一人もおらず、万引きは大丈夫なのかと心配になってしまった。

郵便局や警察署などもあるのだが、ロールプレー専門である。郵便局の扉を開けると、授業で使われていなかったので中が暗かったのだが、人が出てきたので、「Can I send EMS from here? (ここからEMSを送れますか)」と冗談のつもりで聞いてみたら、英語でここはロールプレイ専用の施設なのでできません、と英語で真面目に答えられてしまった。

ここでは4週間プログラム、夏休み集中プログラム、一泊二日週末プログラムなど比較的安い値段で、宿泊しながら留学に近い英語学習を提供している。道や市が運営する公共施設なため、地元の子供たちが安く、外部の子供たちは割高だ。道や市が費用の半分を補ってくれる。ただ、自治体は赤字で悩んでいるそうだ。

1990年代初めから学校で小学生英語を実施している韓国だが、このような英語教育に対する探究心には感心する。日本でもこんな施設があればどんなに良いだろうか。

そう言えば日本にも福島県にブリティッシュ・ヒルズ という似たような施設がある。こちらは小学生クラス、中学生・高校生クラス、等、2泊3日で50,000円前後、5泊6日で10万円強でイングリッシュキャンプを実施するそうだ。

ちなみに、全国展開している小中学生向け英語教室のステップワールドの生徒(小5〜中3)には3泊4日で7万円ほどの特別プログラム(30名で締め切り)が用意されている。

日本政府・文部科学省も小学生英語をむやみに持ち出し、方針をコロコロ変えて学校の先生たちを混乱させるよりは、このような施設により多くの支援をする方がよっぽど良いと思うのだが。

paul83 at 20:45|PermalinkComments(0)TrackBack(0)