リメイク
April 29, 2009
韓国映画のリメイク「イルマーレ」
2006年のアメリカ映画、「イルマーレ」を見た。これは2000年の韓国映画「時越愛」をリメイクしたもの。「時越愛」の邦題が「イルマーレ」だった。
イルマーレとは「海」を意味するイタリア語。韓国の原作の方では海辺の家が舞台となったためこのタイトルだったが、リメイク版は湖畔の家が登場するのでタイトル的には間違いなのだが、原作の邦題「イルマーレ」を引き継いで日本国内では同タイトルとなった。米国版の原題は、"The Lake House (湖の家)"。
主演は、スピード以来の共演となるキアヌ・リーブスとサンドラ・ブロック。ストーリーは2年の時空を超えて、湖畔の家に2004年に住んでいた男と、2006年現在その家に住んでいる女が郵便受けを通して文通し、互いに心を開き、恋愛するというロマンティックな想定。ファンタジーの物語だ。
恋愛物語なのに二人が一緒に登場する場面は少ししかない。驚くべき奇跡的な心の交流も、端を発するのは女が医者で、男はかつて彼女の患者の一人であったというところが関連している。
時空を超えた愛もハッピーエンドなるか、というところだが、物語には時空を超えるときのルール違反が堂々と行なわれているので、分かりますね。バック・トゥ・ザ・フューチャーのセオリーで行けば、過去を変えたら現在も変わってしまう。ドラえもんのタイムマシーン使用時のルールも違反している。
でも、この二人の熟練された演技はこのルール違反を忘れさせ、ついつい二人を応援してしまうように仕向けてしまう。
音楽では、Paul McCartney が2005年に発表した、"Chaos And Creation In The Back Yard"に収録されている"This Never Happened Before"が、二人のダンスシーンという象徴的な場面と、エンドタイトルの一曲目として効果的に、印象的に使われている。また、Carol Kingの傑作、「つづれおり」からの"It's Too Late"も良い味を出していた。
原作の韓国映画の方は主演がイ・ジョンジェと、最近紹介した二本の映画で主演していたチョン・ジヒョンとくれば、こっちの方も見たくなる。比較したら面白いだろうな。