トリクルダウン
December 04, 2014
衆議院選挙を前に:トリクルダウン〜Trickle Down
衆議院選挙を前に押さえておこう:トリクルダウン〜Trickle Down
トリクルダウンとは大企業が儲かればその企業の社員、従業員の給料が上がり、中小企業や一般の市民たちまでその恩恵が滴り落ちて(trickle down)豊かになるという経済理論だ。今の安部政権が目指してきたのがまさにこのトリクルダウンである。始まりは1980年代、アメリカのレーガン政権に遡る。この理論を実践したレーガノミクス(Reaganomics)―おい、最近流行のなんかに似てないか?―でアメリカは財政赤字が爆発的に膨張した。景気はよくなったようだが。
この理論を分かりやすく描いたマンガをご紹介しよう。本質が一目瞭然だ。
その。これがもっとも具体的だろう。
左上のAIDは「援助」「支援」。持てる者が持たざるものを支援する構図なのである。お金持ちの良心というか、施してあげるというちょっとした自己犠牲精神がなければこの絵のようにもなり得ない。
その
お金持ちが仕事がなくてホームレスになった人におしっこをかける図。ホームレスの手には"Will Work 4(for) Food"(食べ物のために働きます)と描かれたプラカードが。
その
左の図は"THEORY"(理論)ではこうなるはずだと思ったが、右の図、"Reality"(現実)はこうだ、ということ。
その これは極端かもしれない。
富裕層(RICH WORLD)が採っている豪勢な食事。テーブルの下でガリガリの貧しい者らが落ちたものを拾って食べている図。極端に表せばこういうことだろう。
"He says the more he grows the more crumbs we will get."
パンくずを拾ってる人のことばだ。
(彼[食べているお金持ち]が言うんだ、彼が育てば育つほど私たちはより多くのパンくずをいただけるんだって)
これが現在の安部政権が進めているアベノミクス(ABENOMICS)とやらが目指すトリクルダウン理論だ。 現状を比べてみると納得できるはずだ。
もうすでに2003年にカナダの偉大なベテラン・シンガーソングライター、ブルース・コバーンが「トリクルダウン/Trickle Down」という曲でこの不当性を告発している。 今回の衆議院選はこのアベノミクス政策に国民たちがYESというのか、NOと言うのかを決める重要な選挙だと言えるだろう。