October 2020

October 22, 2020

菅義偉は自民党のブーメラン王です!

philosophy beginner channel Jun

哲学系ユーチューバーじゅんちゃん
の動画、僕はしょっちゅう見てる。「哲学」という言葉が一般人を敬遠させそうな気がするが、哲学書や哲学理論の学者の名前を時折出すだけで、話の内容はとてもおもしろい。庶民が政府を上から目線で評価というか、批判する構図で、一般庶民であれば拍手喝采確実な動画を作っている。

今回、ご紹介したい衝動に駆られるくらい面白い動画を公開してくれたので、この機会にご紹介したい。政治の世界でブーメランといえば、野党時代に言っていたことと与党になってから行っていることが相反し、野党時代のことばがそのまま与党時代の同じ議員に突き刺さるような場合を表す。

このじゅんちゃんは、最大のブーメラン王菅義偉 現職総理大臣だというのである。




確かに菅首相が野党時代に出版した書籍の中で当時与党だった民主党の批判をした言葉がそのまま現在の菅義偉に突き刺さっている。そして人間として看過できないのが、自著に書いた公文書管理の重要性を強調する部分を、その書籍が再出版される際に削除したことである。菅義偉安倍政権の幹事長時代から都合の悪い公文書を廃棄するようなことを下部に指図した男だったから。

他にも、菅と安倍を比較する下りは抱腹絶倒しそうな部分である。ぜひ動画をご覧あれ!

paul83 at 23:16|PermalinkComments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 政治 | 社会問題

October 07, 2020

ジム・キャリーのトゥルーマン・ショー

Truman Show Poster

昨晩、映画、「トゥルーマンショー/The Truman Show」を観た。日本公開時に一度映画館で観た記憶があるが、Netflix にあったのでもう一度観てみた。

この映画は一人の人間が、生まれたときからの(ドキュメンタリーならまだしも)人生そのままが巨大なリアルなスタジオの中でのTVショーとなってしまっている設定。



主人公、トゥルーマン・バーバンクは幼い頃に海か川で恐ろしい事故に遭って、自分が住む街から橋を渡って出ることが怖くてできなくなった。船に乗って海に出ることもできない。決められたエリアの中に押し込められて、周囲の一般人、職場の同僚、友人、家族まで俳優の街で生活しているのだ。



公開された1998年当時、僕が映画、MASK/マスク を見て気に入った俳優、ジム・キャリー/Jim Carrey 主演の映画だったという理由で観た。当時はとても面白いコンセプトだと思って純粋に娯楽作品として楽しんだ。

次の動画は夫婦で家にいるときに突然妻がテレビCMを始めて、主人公、トゥルーマン/Truman がその不自然さを不審に思い、妻に追及するシーンである。



スマホが普及した現在に再び見ると、何かとても怖いものを感じる。

この物語の主人公は生まれたときから俳優たちの演技によって育てられ、俳優で一杯の街でディレクターが作ったシナリオ通りに、周囲に誘導されながら恋をし、結婚もし、仕事をしている。その一部始終が、世界的ネットワークを誇るようなテレビ局によって、街中や室内などあらゆるところに仕掛けられた数千台にも及ぶ隠しカメラで撮影されて世界に放映されている。24時間休みなく継続するテレビ番組なのだ。


アメリカ中の人々がこの超リアルな、人生ライブ放送に釘付けになっている様子が描かれる。

その中で唯一、少しだが描かれる非英語圏の国が日本なのだ。(なんか象徴的だと思うのは僕だけ?)

Truman Show Japanese

当時はスマホはまだ未来物語の映画の中にしか存在しないようなモノだった。せいぜい携帯電話が普及し、NTT DoCoMoi-mode がもてはやされてた頃だったのではないだろうか。

しかし、今は大多数の日本住民を含むいわゆる先進国の人々は嬉々としてスマホを持ち、自分の居場所を晒し、見たもの、聞いたものを自慢するかのごとくインターネット上で共有している。

ある意味、現実世界の上で国民総トゥルーマン化に自ら参加して喜んでいると思えるのだ。もちろん、管理人もその一例である。

更に世界中の大都市では防犯の名目であらゆるところに監視カメラが設置されようとしている。

しかし、このことにより喜ぶのは誰なのか?自己顕示欲が強い人や、今流行りの「リア充」の人たちは満足しているのかも知れない。

しかし、そうでない、偽装「リア充」や、願望者もいるんじゃない?

いずれにせよ、今、自分のプライバシーを何も考えずに共有している人たちが多過ぎると思う。

進んで共有しておいて、個人情報が漏れたからって苦情を言うのもどうか、と思うところも僕にはある。(個人情報漏洩事故が度重なっている、大企業ほどよくあるが、謝罪文は飽きるほど見たり聞いたりするけど、誰か責任とったのか?という疑問もある)

自由とか、フリーとかいうものには、どうしてもネガティブなことを覚悟しなければならないと思う。この資本主義、自由主義社会の中で無料で得られる自由には必ずその代償が伴っているのだ。

多くの人々が、自ら進んで自分の居場所、興味あること、好きな食べ物、好みのファッションなどを知らせているので、自由を謳歌できて満足感を得ている人もいるかも知れないが、これってある意味、個人情報だと思う。個人情報をどんどん世界に共有していいのだろうか?

この映画の主人公は個人で生活をエンジョイしているように思っているが、実はすべて世界の人々の目に晒されているのである。

最後のシーンでは勇気を振り絞って海を渡って外国へ行こうとするが、そこは単なるスタジオ内であったという理由によって実現せず、何とも悲しい結末を迎えることになるのだ。

僕は日本の住民全てがこの映画の主人公、あるいは脇役になりながら、お互いを傷つけ合っているのではないかという疑問を感じるようになった。

そして、この状況に喜んでいるのはやはり、モノを作って売って個人情報を得て、その情報を参考にして更にモノを作って売ってどんどん儲ける大企業と資本家だと思う。全ての一般人はその企業のために働き、人生を消費していく。

僕らはそれで幸せだと感じているならそれでいいだろう。この世界はそのように回っている。しかし、このことを皆が意識して世の中を見るだけでも世界は少しはより良く変わるのではないだろうか。



paul83 at 11:40|PermalinkComments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 映画 | 社会問題