June 2019

June 08, 2019

メーデー IN 韓国

もう1ヶ月以上経ってしまったが、今年は韓国で5月1日を迎えた。5月1日はどんな日か!皆さんはきっと、新しい元号、令和が始まった日だと言うだろう。日本の皆様にはおめでたいことこの上ない。

僕はたまたまその日をソウルで迎えた。韓国では日本で元号が変わったことなんて一般人にとってはどうでもいいこと。だからどうした、くらいのお話だろう。

それよりも、何よりも、5月1日は世界的な労働者の日なのだ。1886年のシカゴを中心としたアメリカの労働者がこの日にゼネラルストライキを起したのにちなんで、世界80カ国で労働者のための祝日となって、学校も仕事も休みである。カレンダーも5月1日は赤で表示されている。(一部、別の日を「労働者の日に制定した国は除く)

韓国の今年のカレンダーでは、予想に反して、5月1日は勤労者の日と表示があるが、赤数字にはなっていなかった。どうやら韓国でもこの日の位置づけは微妙なようだ。
May Calendar Korea


それに対して日本のカレンダーは、ゴールデンウィークの真っ最中にもかかわらず、その日は黒字で表示されるごく普通の平日である。それが今年は冒頭に述べた理由でめでたく赤色になった。来年以降も祝日になると思われるが、その日は「天皇即位の日」となる。世界標準と比べてなんと大きな違いだろう。

去年の5月前半のカレンダー

calendar May 2018

今年の5月前半のカレンダー

May Calendar Japan

僕が小学生だった1970年代には日本でもこの日の前後にストライキとかが行われたような気がする。日本はこの日が祝日ではないので、労働組合とかの集会は現在は前後にある日曜日に行われているはず。

日本の大企業優遇政策というのはこんなところにも現れているような気がする。

そして、韓国。韓国では厳密に法に従って言うなら、法定祝日ではなく、従業員5人以上の作業所で、責任者は従業員にその日に有給休暇を与えなければいけないとなっているそうだ。ただし、公共機関とか、公共的性格を帯びた銀行や大病院で働く公務員的な労働者は除外らしい。一般庶民が仕事を休むが、彼らが公共機関は利用できるということだ。(画期的じゃない?)

僕はその日にソウル支庁の近くの光化門に行ってみた。予想通り、大規模なデモ行進に遭遇することができた。

そのときの映像だ。



動画の中で叫ばれている労働者の要求は、僕が聞いた限り大きくは2つである。

1.非正規労働者廃止。
2.最低賃金1万ウォン(≒1000円)。


これは今の日本でも必要な要求じゃないのか?

このデモは、ソウル市庁舎前のこの集会から始まった。ソウル市庁舎前ではこのような大勢が集会に参加したのである。
mayday cityhall




paul83 at 21:56|PermalinkComments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 政治 | Korean