June 2009

June 11, 2009

想い出の映画 ウーピー主演の「天使にラブソングを2」5

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実家に置いてあったウーピー・ゴールドバーグ主演の天使にラブ・ソングを 2のビデオを持ち帰って、久しぶりに見た。

このビデオは僕がアメリカはカリフォルニア州、ラ・ハブラという都市に滞在していた2000年ごろに現地のスーパーで買ったVHSビデオソフト。偶然見つけて懐かしくなって買ってしまった。もちろん日本語字幕は付いていないので、自分の英語リスニングの練習も兼ねての購入だった。

この映画との出会につてだが、この映画が米国で封切られたのが1993年なので僕が高校で英語を教えていた1994、95年くらいのことだと思う。この映画の前作天使にラブ・ソングを…を見たわけでもないのにこの映画を見ることになったのは、当時僕が英語を担当した高校一年生のクラスでこの映画を見たいというリクエストがあったためだ。

当時は授業の進度が早い、遅いにかかわらず、生徒に英語の歌や、ビデオでの映画鑑賞を随時取り入れながら授業を行っていた。その是非はともかくとして、授業そのものよりもこのような授業以外の方を生徒たちは楽しみにしていたと思う。

生徒に見せる前に自分一人で一度見て面白い映画だと思ったので、生徒たちと授業を2時限ほど使って一緒に見た。当時は英語教科を4クラス担当していたので、合計5回は見たことになる。

映画の中では日本人にとっても年末の風物詩であるベートーベンの第九のハイライト、「喜びの歌」が、ラップまで含んだヒップホップ・ゴスペルに見事な変身を遂げる。これがこの映画の最大の見所だ。

ウーピー・ゴールドバーグが演じるラスベガスのスター歌手、デロリスが、前作で活躍したサンフランシスコにある修道院のシスターたちの要請により、荒れ果てて閉校まで決まりかけた自分の母校を救うため、生徒たちを合唱団にして、州のコンテストに出演させる物語。

映画の中で学校があるサンフランシスコからコンテストが行われるロサンゼルスのハリウッドまでオンボロのバスで移動するシーンがあるのだが、僕も初めてアメリカへ行ったとき、先にアメリカで留学中であった弟の車の助手席に座り、ロサンゼルスから弟が当時住んでいたサンフランシスコまで夜通しで連れて行ってもらったことがあるので、とても親しみを感じることができた。

随所に1960年代のロックンロール・ソウル系オールディーズが再現される。修道女全員で歌われる、「ダンシング・イン・ザ・ストリート」は、僕にとっては1984年にミック・ジャガーデビット・ボウイがデュエットしたカバーでお馴染みだった曲で、オリジナルのマーサ&バンデラスのバージョンはかなり後まで聞くことは無かった。もう一曲、「ボール・オブ・コンフージョン」テンプテーションズの歌で、この映画で初めて聞いたが、時事的なメッセージを含んだ、僕にとっては新しいプロテストソングだった。

ジョーン・バエズの名唱でも知られる有名なゴスペルソング、「オー・ハッピー・デイ」も新たな魅力で迫ってくる。

この映画で最も注目したのは、ローリン・ヒルが出演、合唱団の中核として美声を披露しているところ。今思い出したが、アメリカでビデオを買ったきっかけは、アメリカへ行く前の時期に彼女のソロ・アルバム、"Miseducation of Lauryn Hill"(ミスデュケーション) をよく聞いていたこととも関係あった。当時、そのアルバムの曲、"Everything is Everything"のプロモーション・ビデオがテレビで頻繁に流されていた。

この映画のサントラ を買って何度も聞いたものだ。最近 また i-Pod Shuffle でヒップホップ版の「喜びの歌(Joyful Joyful)」を聞いているが、何度聞いても飽きない傑作だ。

この映画のハイライト、Joyful Joyfulの場面を紹介します。
台詞部分がスペイン語(?)吹き替えなのはご愛嬌で…

この映画の詳細はウィキペディアで



paul83 at 22:37|PermalinkComments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 音楽 | 映画